Q&A
二足歩行の人体では、立位で頭位が身体の中心に来ていないと左右どちらかの足 に重心が傾き、その状態で歩いていると自然に片方の足に負担がかかり、片膝の半月板に圧力が高まり傷つきやすくなり、やがて筋、腱、靭帯の炎症を起こす、それを助けようと健康な足が踏ん張って又同じような痛みを引き起こす事がある(代償性疼痛)。
だから炎症の起きている関節をいくら治療しても中々治らない(対症療法)慢性疾患に陥る可能性がある。或いは又、他の部位に疼痛や機能障害が出てくる事も有り得る。直接そこを打撲するような怪我を除き、自然に発生する関節痛の多くの場合は頭蓋骨を支える頸椎に変位が起こると考えられる、これを見逃し放置すると次第に痛みを起こす部位が広がってくる。
頭が右に傾けばその下の脊椎椎間関節は左に傾ける様に変形させる(補完作用)だからカイロプラティック治療は炎症を引き起こす元と考えられる大元を発見し頭位を正中線上に持ってくるように脊椎の歪みや骨盤の歪に注視し、これをアジャストメントする事を目的とする。
※だから、例え腰が痛くても股関節がおかしくても先ず上部頸椎の変位(ズレ)から
慎重にカイロ学的検査をすることから始めるのです。従来の対症療法であまり改善しないとお悩みの方は早期に一度試してみる価値があると思います、何事も遅くなると効果は薄くなります。
首の関節の変位により、脳の運動野から両足に伝わる神経伝達に差が出る。したがって片足の運動神経が鈍くなり転びやすくなると考えられます。これも上部頸椎から運動神経の伝達を阻害する変形個所を探し修正する必要がある。
Q3.楽器を弾くが、最近どうも左手に押さえる力がなくなった?
当院にしばしばオーケストラの弦楽器奏者の方や、プロのギターリストの方が見え、この様な症状を訴えることがありますが、首を通過し手先まで行く腕神経叢の障害を疑い、頸椎椎間関節の変位を調べ正しく調整すると改善する事が多い。
口頭神経節の機能が落ちていて呼吸器内の菌を殺す力が弱く、改善が遅いかも? この場合下部頸椎と上部胸椎の椎間関節の変位が有れば、ここを修正すると、症状が改善することがある。試してみる価値はある。
乳幼児の頃に先天性股関節症の疾患が見られた人は別ですが、子供の頃股関節の異常が見られなくて、成人以降に股関節の関節面に異常が起こると、関節機能障害が現れて来ます。 一番顕著なのが、股関節が曲がりにくい、開き難い等です。
この股関節の機能障害は頸椎の変形が原因であることもあり、その影響で骨盤の変形を招きやがて股関節の関節面の異常を生み出す結果につながります。これは早く治さないと、ついには変形性股関節症ー大腿骨頭が変形してくる疾患ーとなりやがて観血手術ー骨切り術や人工関節置換術ーを受けなければならない事になりかねませんので、早期の的確な保存療法<股関節を正しい関節面に戻す矯正操作>が必要だと考えます。
この様な症状で専門医にかかると、四十肩、五十肩と診断される事が多いと思いますが、これらの方の中には、肩の動きを司どる腱板の老化によるものではなく何らかの原因で肩関節がずれて、腱板が正しく動かないのを知らず知らずの内にそのまま使いすぎて腱板に無理な負担がかかり痛みを出してるケースがあります。 この場合は可及的迅速に肩関節を正しい位置に戻す操作をしてやれば症状が改善する場合があります、そのような場合整形外科にかかりながらでも一度カイロテクニックを並行して受けてみる価値があります、一度かかれば退行性変性によるものか、関節面の不具合によるものかの鑑別は可能です。
指を動かす体制神経(運動神経)の伝達状況が指尖迄上手く行ってないため動きにくくなってしまった可能性が考えられます。一度カイロプラクターの下に通って効果の有無を試したらどうでしょうか?
頸椎から出る腕神経叢の伝達を妨げる椎間関節の異常が発見され、これを正しくアジャストメント出来れば、改善する可能性はあります。 当院では時々音大の学生さんやオーケストラのプロ奏者の方が時々見えます